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《 滋賀推し 》第2回[日吉大社 山王祭]を推す

若かりし頃、田舎に嫌気がさし、何度も東京を訪れては都会の煌びやかな街並みに思いを馳せていたあの頃。

ここならなんでも揃っているし、なんだって手に入ると、大量に服やデザイン書などを買い漁っていたのも今となっては懐かしい思い出。

今では、ネットでなんでも手に入る。

歳を重ね、今では地元が一番と思えるようになった。

この地に腰を据え、家も建てた。

「滋賀県もなかなか良い所よ」と、今では自信を持って言える。

そんな新境地に到達した私が、ゆるりと滋賀を紹介しようと思う。


今回は[日吉大社 山王祭]を推す!




2024山王祭開催

 

比叡山の麓に鎮座する日吉大社は、全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮であり、およそ2100年前、崇神天皇7年に創祀された。

その日吉大社で、毎年4月12日~14日に渡って開催されるのが、湖国三大祭のひとつ[山王祭]だ。

この近辺に引っ越してきてまだ2年と少しだが、比叡山の雄大なその景色は、今まで40年以上滋賀県に住んでおきながら、全く注目することはなかった。

私が生まれた実家は、比叡山に隣接しておらず、いつも遠くの方から眺めるばかりだったため、当然と言えば当然である。

しかし、目の前に広がる比叡山は、今まで見てきた姿とは全くの別物だった。

冬の景色は特に素晴らしいく、雪をまとった比叡山のその姿は、どこか温泉街に来たような錯覚に陥るほど絶景である。

温泉さえ出れば、観光地になるのではと思うほど、風情あるその景色に毎年目を奪われる。

そんな比叡山の麓にある日吉大社で、今年も盛大に山王祭が開催されたので、子供を連れて家族で遊びに行って来た。





山王祭スケジュール

 

毎年のスケジュールは大体このような感じだ。



4月12日 午の神事

 

東本宮 大山咋神と妃神 鴨玉依姫神の結婚を再現する儀式。

神輿を担いだ男たちが、暗闇の中、松明の火だけを頼りに急坂を下る。



4月13日 花渡り式と宵宮落とし神事

 

■ 花渡り式

出産を迎える神様にお祝いのお花を供える儀式。

甲冑を着た5歳前後の子どもたちが、大きな花を携え練り歩く。


■ 宵宮落とし神事

大山咋神・鴨玉依姫神による出産、御子神誕生の儀式。

山王神輿7基を西本宮拝殿に納める。



4月14日 例祭と神輿渡御

 

■ 例祭

日吉大社で最も大切なお祭り。

7基の山王神輿の前で厳粛な神事が執り行われる。


■ 神輿渡御

西本宮に祀られる大己貴神が、天智天皇の御代、大和の国・大神神社から琵琶湖を渡って比叡山の麓・坂本まで来たという神話を再現する儀式。

7基の神輿が、琵琶湖を渡る。




子供は出店に夢中

 

やはり、大人の私としては、お祭り全体を楽しみたいのだが、子供がいるとそうもいかない。

神輿を担いだ男たちの勇姿を、夜中に山を登って子供たちと一緒に見に行けるわけもなく、まだまだ6歳・4歳と小さいので、祭りの儀式までは楽しむことができない。

子供たちが楽しめることと言えばただひとつ、それは出店である。


日吉大社からまっすぐ161号線へ下る参道の両脇に、ずらりと出店が並ぶ。

これが、かなりの数でとても楽しい。





日頃、私は車でこの道を通って保育園に子供を送迎しているが、祭り期間中は車の侵入が禁止され、参道は人で溢れかえる。

参道両脇には、桜並木が続くが、今年は開花が全国的に遅かったせいもあり、まだまだ散ることなく桜が残っていた。

桜と出店がひとつの風景となり、祭りを一層華やかに演出していたのが印象的だった。




日吉大社から下る参道の上からは、琵琶湖を見下ろす景色が広がり、保育園の送迎途中もこの景色を見るのが楽しみのひとつだ。





花渡り式

 

当日は、祭りの状況を確認するため、一足先に自転車で一人日吉大社参道へ向かった。

ちょうど[花渡り式]が執り行われており、一つでも祭りの儀式を見ることができてよかった。

子供たちが可愛く、その光景はとても華やかだった。








これだけ歴史のある大きなお祭りだ。

いつか、全ての儀式をこの目で見届けたい。

特に初日の[午の神事]は、お祭りの醍醐味を堪能できること間違いなしだ。






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RESISTANCE DESIGN(レジスタンス・デザイン)

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